重複URLを正規ページへ束ねる紙とガラスのモニュメントのアイキャッチ

Search Consoleの「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」とは?原因と対処法

公開日: 2026/06/11更新日: 2026/06/11カテゴリ: マーケティング著者: 服部 雄治朗

結論から言うと、Search Consoleの「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」は、多くの場合エラーではありません。検索に出したい正規URLがインデックスされ、代替URLが正しくcanonicalで正規URLを指しているなら、基本的にはそのままで問題ありません。

Google Search Consoleのページインデックス登録レポートに、「代替ページ(適切な canonical タグあり)」と表示されることがあります。

画面には「これらのページはインデックス登録されていないか、Googleで配信されません」と出るため、エラーのように見えます。しかし、この表示は必ずしも問題ではありません。

むしろ多くの場合、Googleが「このURLは重複または代替URLなので、別の正規URLを検索結果に出す」と正しく扱っている状態です。Googleのヘルプでも、この状態は「正規ページへのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ありません」と説明されています。(Googleヘルプ)

目次

  1. 「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」とは
  2. canonicalタグは何のために必要なのか
  3. よくある発生原因
  4. 放置してよいケース
  5. 修正が必要なケース
  6. Search Consoleで確認する手順
  7. 実際の解決方法
  8. やってはいけない対応
  9. まとめ

「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」とは

「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」とは、GoogleがそのURLを検索結果に出す代表ページではなく、別の正規URLの代替ページとして認識している状態です。

たとえば、次のようなURLがあるとします。

https://example.com/service/
https://example.com/service/?utm_source=mail
https://example.com/service?sort=new

内容がほぼ同じであれば、Googleはすべてを検索結果に出す必要はありません。検索結果には代表となる1つのURLを出し、残りのURLは代替ページとして扱います。

このとき、代替URL側に次のようなcanonicalタグが入っていれば、Googleは「このURLではなく、こちらのURLを正規ページとして扱えばよい」と読み取れます。

<link rel="canonical" href="https://example.com/service/" />

Googleは、同じまたは非常に似た内容のページが複数ある場合、検索結果に表示する代表URLを選びます。この処理はcanonicalization、つまり正規化と呼ばれます。(Google for Developers)

canonicalタグは何のために必要なのか

canonicalタグは、重複・類似ページの中で、どのURLを検索結果に出してほしいかを検索エンジンに伝えるための要素です。

目的は主に3つあります。

1つ目は、検索結果に表示したいURLを統一することです。同じページに複数のURLでアクセスできる場合、検索結果に出るURLがばらつくと、管理もしにくくなります。

2つ目は、類似ページに分散した評価シグナルをまとめることです。Googleはcanonicalの目的として、類似・重複URLに集まったリンクなどのシグナルを代表URLに統合しやすくすることを挙げています。(Google for Developers)

3つ目は、クロールの無駄を減らすことです。重複URLばかりをGooglebotが巡回すると、新しいページや重要な更新ページの発見が遅れる可能性があります。Googleも、重複ページより新規・更新ページのクロールに時間を使いやすくする目的を説明しています。(Google for Developers)

つまりcanonicalは、検索エンジンのためだけではなく、ユーザーに正しいページを見せるためのURL整理でもあります。

よくある発生原因

「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」が表示される主な原因は、同じ内容に複数のURLでアクセスできることです。

よくある例は次のとおりです。

  • ?utm_source= などの計測用パラメータ付きURL
  • 絞り込み、並び替え、検索結果ページのURL
  • AMPページと通常ページ
  • PC用URLとモバイル用URLが分かれているページ
  • HTTPとHTTPSの両方でアクセスできるページ
  • wwwあり・なしの両方でアクセスできるページ
  • 末尾スラッシュあり・なしのURL
  • 大文字・小文字違いのURL
  • 印刷用ページやプレビュー用ページ
  • CMSが自動生成するタグ、カテゴリ、アーカイブページ

Googleのドキュメントでも、重複コンテンツが発生する例として、地域別URL、デバイス別URL、HTTP/HTTPS、並び替え・フィルタリング機能、誤って公開されたデモサイトなどが挙げられています。(Google for Developers)

放置してよいケース

次の条件を満たしている場合は、基本的に修正は不要です。

検索に出したい正規URLがインデックス登録されており、代替URLがその正規URLをcanonicalで指している場合です。

たとえば、以下のような状態です。

https://example.com/service/?utm_source=mail

このURLがSearch Consoleで「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」になっていて、canonical先が次のURLになっている。

https://example.com/service/

この場合、検索結果に出したいのは通常 https://example.com/service/ のはずです。であれば、パラメータ付きURLがインデックスされないのは自然です。

Search Console上では「未登録」に分類されますが、「未登録 = SEO上の失敗」とは限りません。Googleのページインデックス登録レポートでも、未登録のページは必ずしもエラーではなく、内容を確認して対処が必要か確認するものとされています。(Googleヘルプ)

修正が必要なケース

一方で、次のような場合は確認・修正が必要です。

検索に出したいページが代替扱いになっている

本来インデックスさせたいサービスページ、記事ページ、事例ページなどが「代替ページ」になっている場合は、canonicalの指定が誤っている可能性があります。

特に、テンプレートやCMSの設定ミスで、複数ページがすべてトップページや一覧ページをcanonical先にしているケースがあります。

canonical先が意図と違う

Search ConsoleのURL検査で、Googleが選択した正規URLが想定外のURLになっている場合も注意が必要です。

Googleはユーザーが指定したcanonicalを考慮しますが、必ずそのURLを正規URLとして採用するとは限りません。URL検査ツールでも、Googleが別のURLのほうが正規ページにふさわしいと扱うことがあると説明されています。(Googleヘルプ)

サイトマップに代替URLが大量に入っている

サイトマップには、検索に出したい正規URLを入れるのが基本です。

パラメータ付きURL、絞り込みURL、重複URL、canonical先ではないURLが大量に入っていると、Googleに対して「このURLを重要ページとして見てほしい」というシグナルを送ってしまいます。Googleは、サイトマップに含まれるURLをcanonical選択の補助的なシグナルとして扱うと説明しています。(Google for Developers)

内部リンクが代替URLに向いている

サイト内のリンクが正規URLではなく、パラメータ付きURLや表記ゆれURLに向いている場合も修正対象です。

Googleは、内部リンクでは重複URLではなくcanonical URLにリンクすることを推奨しています。(Google for Developers)

Search Consoleで確認する手順

まずは、Search Consoleの画面で「修正を検証」を押す前に、対象URLの状態を確認します。

1. 対象URLをURL検査する

Search Consoleの「ページのインデックス登録」レポートで、対象URLの横にある検査アイコンをクリックします。

確認する項目は次の2つです。

  • ユーザーが指定した正規URL
  • Googleが選択した正規URL

この2つが想定どおりで、正規URLが検索に出したいページであれば、基本的に問題ありません。

2. 正規URL側も検査する

代替URLだけでなく、canonical先の正規URLもURL検査します。

正規URLが「URLはGoogleに登録されています」またはインデックス登録済みであれば、代替URLが未登録でも問題にならないことが多いです。URL検査ツールでは、特定URLのインデックス状態を確認できます。(Googleヘルプ)

3. 公開URLテストだけで決めない

URL検査の「公開URLをテスト」で問題が出なくても、canonicalや重複判定まで完全に確認できるわけではありません。

Googleのヘルプでは、ライブテストでは重複や正規化の条件はテストされないと説明されています。(Googleヘルプ)

そのため、canonical確認では、公開URLテストだけでなく、インデックス登録済みデータに表示される「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」を確認します。

実際の解決方法

1. 正しいcanonicalタグを設定する

HTMLの<head>内に、正規URLを絶対URLで指定します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/service/" />

Googleはcanonicalタグを<head>内に設置すること、相対パスではなく絶対URLを使うことを推奨しています。(Google for Developers)

2. ページごとにcanonical先を正しく出し分ける

CMSやテンプレートでcanonicalを自動出力している場合、すべてのページが同じURLを指していないか確認します。

悪い例です。

<link rel="canonical" href="https://example.com/" />

すべての下層ページでトップページがcanonicalになっていると、本来インデックスさせたいページまで代替扱いになる可能性があります。

サービスページならサービスページ自身、記事ページなら記事ページ自身、事例ページなら事例ページ自身をcanonicalにするのが基本です。

<link rel="canonical" href="https://example.com/services/website/" />
<link rel="canonical" href="https://example.com/blog/search-console-canonical/" />
<link rel="canonical" href="https://example.com/works/sample-project/" />

3. サイトマップには正規URLだけを入れる

XMLサイトマップには、検索結果に出したい正規URLだけを掲載します。

除外したいURLの例は次のとおりです。

  • パラメータ付きURL
  • 並び替えURL
  • 絞り込みURL
  • 検索結果URL
  • canonical先ではないURL
  • テストページ
  • プレビューURL

サイトマップはcanonical選択においてrel="canonical"より補助的なシグナルですが、送るURLは整理しておくべきです。(Google for Developers)

4. 内部リンクを正規URLに統一する

ナビゲーション、パンくず、関連記事、CTA、フッターリンクなど、サイト内リンクが正規URLに向いているか確認します。

たとえば、次のようなリンクは避けます。

<a href="/service/?utm_source=footer">サービスを見る</a>

内部リンクでは、次のように正規URLへ直接リンクします。

<a href="/service/">サービスを見る</a>

内部リンクの揺れは、検索エンジンの理解をぶらすだけでなく、アクセス解析上もURLが分散しやすくなります。

5. 不要なURLはリダイレクトで統一する

今後使わないURL、表記ゆれURL、旧URLは、可能であれば301リダイレクトで正規URLへ統一します。

Googleはcanonicalを指定する方法として、リダイレクト、rel="canonical"、サイトマップを挙げており、その中でもリダイレクトは優先度の高いシグナルとして説明されています。(Google for Developers)

たとえば、次のような統一です。

http://example.com/service/
→ https://example.com/service/
 
https://www.example.com/service/
→ https://example.com/service/
 
https://example.com/service
→ https://example.com/service/

ただし、ユーザーに表示する必要があるURLまで無理にリダイレクトする必要はありません。並び替えページや絞り込みページなど、ユーザーには必要だが検索結果では代表ページにまとめたいURLでは、canonicalで整理するほうが適している場合があります。

6. JavaScriptでcanonicalを書き換えない

Next.js、React、Vueなどを使っているサイトでは、HTMLソース上のcanonicalと、JavaScript実行後のcanonicalが変わっていないか確認します。

Googleは、クライアントサイドレンダリングの場合、canonical情報をHTMLソースに明確に記述し、JavaScriptでcanonical link要素を変更しないことを推奨しています。(Google for Developers)

やってはいけない対応

「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」を見つけたときに、慌てて次の対応をするのは避けます。

robots.txtでブロックする

canonical整理のためにrobots.txtでブロックするのは適切ではありません。

Googleは、canonical目的でrobots.txtを使わないよう明記しています。robots.txtでブロックすると、Googleがページの中身やcanonicalタグを確認できなくなる可能性があります。(Google for Developers)

noindexで重複ページを処理する

検索結果に出したくないだけならnoindexが使える場面もありますが、canonical整理の目的で安易にnoindexを使うのは避けます。

Googleは、同一サイト内のcanonical選択を防ぐ目的でnoindexを使うことは推奨しておらず、rel="canonical"を推奨しています。(Google for Developers)

URL削除ツールで消す

URL削除ツールは、canonical整理のための道具ではありません。

Googleは、URL削除ツールをcanonical目的で使わないよう説明しています。削除ツールは検索結果から一時的に隠すための機能であり、正規URLの整理とは役割が違います。(Google for Developers)

何も修正していないのに「修正を検証」を押す

正しいcanonicalが設定されているだけなら、そもそも修正対象ではない場合があります。

Search Consoleの「修正を検証」は、実際に問題を修正したあとにGoogleへ検証を依頼するための操作です。Googleのヘルプでも、エラーや警告を修正した後に検証を依頼できると説明されています。(Googleヘルプ)

修正後に確認すること

canonicalや内部リンク、サイトマップを修正したら、重要なURLから順に確認します。

確認する項目は次のとおりです。

  • 正規URLが200ステータスで表示される
  • 正規URLにnoindexが入っていない
  • 正規URLがrobots.txtでブロックされていない
  • canonicalタグが正規URL自身を指している
  • 代替URLのcanonicalが正規URLを指している
  • サイトマップには正規URLだけが入っている
  • 内部リンクが正規URLに統一されている
  • Search ConsoleのURL検査でGoogleが選択した正規URLが想定どおりになっている

修正後、重要なページはURL検査ツールからインデックス登録をリクエストできます。ただし、Googleはインデックス登録リクエストを送っても必ずGoogleインデックスに表示されるとは限らないと説明しています。(Googleヘルプ)

まとめ

Search Consoleの「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」は、必ずしもSEO上の問題ではありません。

検索に出したい正規URLがインデックスされており、代替URLが正しくcanonicalで正規URLを指しているなら、基本的にそのままで問題ありません。

重要なのは、表示されたURL数をゼロにすることではなく、次の状態を作ることです。

  • 検索に出したいページが正規URLになっている
  • 重複URLやパラメータURLは正規URLへ整理されている
  • サイトマップと内部リンクが正規URLに統一されている
  • Search ConsoleでGoogleが選択した正規URLが想定どおりになっている

「代替ページ」という表示を消すことが目的ではありません。検索結果に出すべきページをGoogleが正しく理解できる状態に整えることが、canonical対応の本来の目的です。

Search Consoleの状況を整理したい場合

Search Consoleに「代替ページ」「クロール済み - インデックス未登録」「重複」などが増えている場合は、まず重要ページが正しくインデックスされているかを確認することが大切です。サイトマップ、内部リンク、canonical、noindex、robots.txtをまとめて確認すると、どこから改善すべきか整理しやすくなります。

Webサイトの検索流入やインデックス状況を整理したい場合は、Webサイト改善についてご相談ください

情報の更新について

この記事は2026年6月11日時点で、Google Search ConsoleヘルプとGoogle Search Centralの公式情報を確認して作成しています。Search Consoleの画面名、レポート文言、Google検索の仕様は変わることがあるため、実務で使う場合は参照先の最新情報も確認してください。

次のアクション

記事の内容について相談する

Webサイト制作やシステム開発の相談、記事の続きの発信は以下からどうぞ。