理解したつもりに気をつける
2024/03/14 荒井 雄治朗学習方法に関する研究は日々進められているので、過去に教わった良いとされる方法が間違えているということがたまにある。
たとえば、学ぶために何度も同じ本を読むことはあまり良くない方法らしい。何度も読むと、読むこと自体が上手になり、それを「理解している」と錯覚してしまう。理解できていないことを理解できていると思い込んでしまうことで理解するために必要な再度学び直すといった行動を取れなくなってしまう。
理解したつもりになってしまう問題は仕事でも起こる。特に説明が上手い人の話はわかりやすいので理解できた気になりやすい。しかし、実際に説明を受けた方法で作業を行うとしたときに、話の出なかった自分が作業するパターンを考えたときにどうすれば良いかわからなくなってしまう。
説明する側でも聞く側でもどちらからでも良いが、本当に理解しているかを理解するためには、それを確認する必要がある。たとえば、聞く側の人であれば聞いた内容を自分の言葉で説明できない場合はうまく理解できていないと考えられる。説明する側の人は理解していれば答えられそうな質問を用意しておくことで相手が理解できたのかを知ることができる。
理解したつもりになっていないかに気をつけることでコミュニケーションを円滑にしよう。